水と土


「新型コロナウィルスは、水のようなもの」
という話を聞きました。

水は一滴だと害になりません。
でも洪水になると災害です。

医師の中には「新型コロナは風邪みたいなもの」という方達もいます。
主に内科系の医師に多いとか。
風邪みたいなもの、と言うのは一滴の水を見ているからです。

でも感染症の現場の医師には、その水は洪水の水です。
だから、風邪みたいなものとは言わない、言えない。

見ているものが同じ水でも、一滴なのか洪水なのか。
それで見解が違う。
どちらも間違いではない。
そして、医師は決して「風邪」を簡単なものとは捉えてません。
医学を学んでない者が思う「風邪」とは違う意識で捉えてます。
舐めてないんですよ、風邪を。
たいしたことないとは思ってない。
拗らせたら大変なことになる。
拗らせてしまう人が少なからずいる。
命に関わることもある。
そういうことを知ってるから、風邪を甘く見てはいない。



で、鍼灸師は
どの水を見てるかというと。

考え方はいろいろあるので一概には言えませんが、私が見てるのは
水ではなく土。
水が滴り落ちる土の方を見てる。

水捌けはどうか。
土質はどうか。

土の状態が悪いと、少しの水でもぬかるんだり崩れたり、保水できずにひび割れたりします。

土を良い状態にするのが鍼灸だと思っています。

さすがに急な大雨なんかに見舞われたら、良い土でも崩れます。
そういう時は医師(病院)の仕事に勝るものはありません。
土づくりはできても、道路工事はできへんから。


病を「水」とするならば、
どの水を見てるかで見解は違います。
専門家の見解が違うというのは、こういうところに起因してる場合もあるんだろうなと。

病気ではなく病人をみると、東洋医学では言われてます。
水ではなく土をみるわけです。

鍼 時々 お灸

今出鍼灸院は 大阪・京橋にある完全予約制の鍼灸院です。 商店街の中にあるけれど、看板もなく入り口もわかりにくいマンションの一室で、 ひっそりと(?)やっています。 気まぐれにブログ書いてます。 鍼灸や東洋医学のこと、健康ネタなどを書こうとしつつ ほぼ雑記です。

今出鍼灸院

 大阪市都島区東野田町5-1-19 マンションKLM320

 090-1152-6051