ツボってなんだ?
鍼灸は「ツボ」を使います。
私たちは「ツボ」とは言わず「経穴」と言うことが多いですが。
体の不調がツボに現れたり、ツボ刺激で体調に変化が現れるなど、ツボってけっこう、おもしろいんです。
鍼灸で経穴(ツボ)を使う場合は、ツボの組み合わせや、鍼操作の方法などで効用が違ったりします。
体の状態をみながら、使うツボや組み合わせ、刺激の方法などを考えます。
でも、そんなややこしいこと抜きにしても、ツボ刺激でセルフケアができます。
ここでは、セルフケアに役立つツボ知識を書きます。
□□経絡に経穴がある□□
経絡は氣の流れるラインです。
目には見えません。
血管のような、形のあるものではありません。
なので、「そんなもん、ないやろ」という意見もあります・笑
でも、まあ、私たち鍼灸師は、「あるもの」としています。
実際に「ある」としか思えないことも経験しています。
で、「ある」として話を進めます(^^)
氣の流れるライン、経絡の上に、経穴、いわゆる「ツボ」があります。
(経絡に属しないツボもあります)
経絡は臓腑や感覚器とつながっています。
たとえば経絡の「肺経」は「肺」とつながっているんですね。
(そして、大腸ともつながっています=表裏関係)
この「肺」は、臓器としての肺だけでなく、肺の生理的・病理的な現象も含みます。
内臓とつながった経絡の上に「ツボ」があります。
東洋医学には「病は氣血津の滞りからおこる」という考え方があり、
ツボへの刺激で滞りを解消し、不調を改善させようというわけです。
□□ツボの見つけ方□□
骨と骨の間、骨と筋肉の境目、筋肉と筋肉の境目などに、ツボはあることが多いです。
ツボの位置は、WHOの規定があり寸法も決まっていますが、あくまでも目安。
そのあたりの 反応のあるところ というのが実際の位置です。
自分で自分のツボを探すなら、
押してみると 響く とか 気持ちいい とおもうところ。
それがツボです。
左右対称でもありません。
日によって位置が少し変わったりもします。
□□刺激の方法□□
強く押すのだけが刺激ではありません。
撫でさするだけでも、刺激になります。
ペンやツボ押し棒を使ったり、爪楊枝やゴルフボールなどを使ったり、やり方はいろいろ。
自分が一番気持ちいいと思う刺激を与えてみて。
基本的には、あまりきつくゴリゴリしない方がいいです。
ゆっくり・じんわり。
そんなイメージで刺激しましょう。
強くゴリゴリした方が効くような気がするかもしれませんが、「痛み」は与えない方がいいのです。
痛みは交感神経を刺激するので、体が緊張状態になります。
緩くリラックスした状態の方が、氣血の巡りは良くなります。
□□流れをイメージしてみる□□
ゴリゴリと熱心に押したりもんだりせず、じんわりと押しながら
響きを楽しみ、イメージする。
これ、けっこう重要です(^^)
凝りだったら「ほぐれていく~」とイメージ。
胃の不調なら、刺激しているところから胃につながってるイメージを。
また、押したところからどんな感覚がおこるか、
たとえば、足首にあるツボを押した時、ふくらはぎや足の裏にまで響く感じがあったりします。
その感覚を楽しみながら、「流れてる~」とイメージ。
忙しくゴリゴリしていたのでは、響きを感じたりイメージすることができません。
なので、ゆっくり・じんわりをオススメします。
ツボを使ったセルフケアは、仕事や家事の合間。通勤途中の電車内など、すきま時間にできます。
特別な道具もいらないし、コストはゼロ!
セルフケアに使えるツボは、
【今日のツボ】で紹介していきます。
0コメント