心とつながる体
今出鍼灸院です。
「心と体はつながっている」
今では当たり前のように言われているこの言葉。
科学的な裏付けも進んでいるし、ストレスが体に影響することを経験してる方も多いでしょう。
心と体はつながっている。
それをあらためて実感する機会がありました。
「ありました」というか、現在進行形でもあるのですが......
ここ数日、私はちょっとしたトラブルにみまわれております。
とりあえず第一段階をクリアできたので、こうしてブログ書く気になれたんですが、
心と体はつながっている
を、とことん実感した数日でした。
ふだん健康体であり、年の功で(?)トラブル対処をそれなりに心得ているにも関わらず、
食欲不振、胃の不快感、腹痛、冷えてもないのに下痢、などなど。
わかりやすい不調があったのでした。
主に消化器系の不調。
「思い煩うと脾胃を傷める」
そのまんまです。
今回の私のような
わかりやすいトラブル
は、まだマシと言えます。
些細な出来事、小さなストレスなどは、なかなか意識されにくく、大きくわかりやすい形で体に影響しないことも多い。
小さな小さな不調が積み重なって、大きな不調になるまで自分でも気づけない。
こういうパターンはきっと多いと思います。
日頃から、自分の心や体が感じていることに目を向けるようにしたいですね。
些細な違和感を「なかったこと」にしないで、見つめたいものです。
さて。
ここまで書いた後に、第一段階をクリアしたトラブルは、
「あ〜腹たつ」
という感情を連れてきました。
ちょこっと落ち着いたことで、
なんなん? ちょっと酷いんちゃうの?
なんて感情が出てきたわけです。
怒りがやってきました。
でも。
ここで感情に任せて怒り狂っちゃぁ、いかん。
怒り狂うのは負のエネルギー使うし、なんの解決にもならない。
ここは心を落ち着けて、怒りの分析です。
なぜ怒ってるのか。
何に対して怒ってるのか。
しばし考えてみると、
「この怒りは、半ば八つ当たり」
と気づきました。
相手に対して「酷いんちゃう?」と思う部分はあるけど、それはなにも昨日今日始まったことじゃない。
前々からあったもので、それがトラブルをきっかけに私が認識しただけ。
これまでは、まぁいいかと見過ごしやり過ごせてた部分なんですね。
これまでどうってことないと思えてたのに、今頃になって怒り出すのは、なんか違う。
怒る対象としてわざわざ私が自分でピックアップしてるんだ。
トラブルがらみのイライラや不調、その鬱憤晴らしがしたくて、わざわざ怒りの種を拾い上げて(それまで捨て置いてたのに)、腹たつわ〜ってやってるだけ。
八つ当たりです。
不毛です。
こんな風に怒りの分析をすると、気持ちは落ち着く。
落ち着くんだよ。
けどっ。
「腹たつわ〜」と言いたい。
毒吐きたい。愚痴りたい。
こんな時に必要なのは、適当に共感してくれつつも聞き流してくれる友、です 。
正論で諭されたくないです。
共感が過ぎて怒りを再燃させられるのも困ります。
適当、がいい。
とりあえずワーっと喋ってすっきりしたいだけ。
だから適当がいい。
この「適当」って、きっと私ら鍼灸師が身につけるべきスキルなんだよね。
話すだけでスッキリするって、割とあること。
話していても相手がまるで共感していないのが見えると、話せなくなる。
かといって共感が過ぎると、スッキリするどころか逆にますます腹が立ってきて収まらない。
ヒートアップした感情をクールダウンさせるような聞き方をするには、「適当」重要。
患者さんにうまく話させることで、ちょっとでもスッキリしてもらいたいし、
話の中から不調がおきた背景を見つけるのも、治療の一部。
「適当」に聞いて「適切」に施術。
鍼灸師の仕事って、単に鍼やお灸をするだけじゃないんですよね。
そこが面白くて楽しくて難しくて、学びの終わりがなくて、ほんま、楽しい。
今日は自分の状態からアレコレ思ったことを綴ってみた。
かなりグダグダです。
こうやって自分の体調の変化や感情の変化から、アレコレ考えられるのも、東洋医学を学んだおかげ。
東洋医学の考え方って、日常に活かせることが多い。
ここら辺を、楽しく伝えたいなぁ。
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