余裕・ゆとり・遊び


私は人混みが嫌いです。
まぁ、大抵の人は人混みが苦手と思いますが。

梅田や心斎橋界隈に通勤、通学していた頃は、できるだけ人通りの少ないルート、時間帯を見つけて選んで使っていました。
電車も空いている車両を選んだし、立ち位置もぎゅうぎゅうにならない位置を選んでいました。
もちろん不可能な時もあります。
ラッシュ時などはどうしようもない。
それでも車両のドア付近は避けるとか、改札口を変えるだけでも少しはマシになります。
この「少しマシ」を毎日の通勤通学をしつつ研究(大げさ)しておりました。
で、誰でもそういうことをしてるだろうと思ってたのですが、
そうでもないみたいで。
あっちの改札の方が空いてるし、このルートの方が空いてて近道にもなるよってのを、何年も通勤してるのに「知らなかった」と言う人もいて。
(その人は空いてて近道ルートを教えてあげても、そちらに変更することはなかった……)

私が人混みが嫌いな理由は、いろいろ余裕がなくなるからです。
パーソナルスペースは保てないし、歩くペースも乱されます。
スペースの余裕のなさ、ペースを保つ余裕のなさ。
それらはけっこう、気持ちをささくれさせます。
イラッとするわけです。
誰が悪いわけでもないのに。
ささくれた気持ちでいるから、些細なことに苛立ちが爆発。
ぶつかっただの、押されただのが怒りのトリガーになってしまう。
混雑した場所でよくある口論や舌打ちや、そういうのに出くわしてむかっとするとか、
それらって「余裕のなさ」に起因してます。

これは人混みに限った話ではなくて。
仕事や会社にも言えること。

休みが取りにくいとかも、仕事量に対して人員、時間の余裕がないからですよね。
休んだら迷惑がかかると思ってしまう背景は、ギリギリで回してるから。
人員とか納期とか予算とか、いろいろ余裕がないから職場の人間関係までギクシャクしてしまう。
結果、パフォーマンスが落ちて成果も……。

育児がしんどくなるのも、自分のペースではできなくて、自分の時間も取れない、余裕のなさの極致で、心身ともに疲れてしまうからで。
1人の時間が少しでも取れたら、疲れ度合いは格段に違ってくる。

自動車のハンドルにある余裕?は「あそび」と言うんでしたっけ。
これがないとキツイと大昔に習った記憶が。
(何がどうキツイのかは、すっかり忘れたけど)

とにかく、余裕、ゆとり、遊びって大事ってことです。



世の中、効率化を目指せとか言われ出して久しいけれど、
先日、この動画を見ました。
いわゆる効率化に対しての苦言を話しておられます。
またこの動画は、パンデミック以前のものなのですが、
パンデミックの中にある今だからこそ、一層の説得力があるように思います。

毎日の暮らしの中に、ほんのちょっとのゆとりがあれば、
気持ちが安らぎ、体も休まることはみんなが知ってます。
ただ、効率化が声高に言われ、無駄を減らすことが美徳のように言われ、
タイムスケジュールやマネジメントとかが、個人の生活にまで幅を利かせて
ギチギチに暮らす方が「デキル」みたいな感覚に陥ってるかもしれない。

健康への自己投資も効率面だけで考えたら、病院や薬に任せた方が早いかもしれない。
でも、人の体って効率化とは相性が悪い部分も多い。
というか、いろんな要素が絡み合って症状や病態を示すので、
その複雑に絡み合った要素をきっちりと解明しなければ本当の効率的なことはできない。
それはまだ、現在の科学では無理。
だから生活習慣の改善という自力でやらなきゃいけないことが多々ある。
非効率的ですよね。
そして、鍼灸の施術を受けるのも、ある意味、非効率的。
「これだけやればOK」なんてわかりやすい方法があることはなく、
毎回毎回、様子や状態を見ながらツボを選び、加減を選び、施術をするわけで。

でも、非効率的なものこそ強力。(と上の動画で言ってます)

というわけで、効率的でない鍼灸を、おすすめ。(決まり文句だな)

しかも。
当院は最近、予約枠にゆとりがあります!
(えらいこっちゃ)
ご予約お待ちしております。




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鍼 時々 お灸

今出鍼灸院は 大阪・京橋にある完全予約制の鍼灸院です。 商店街の中にあるけれど、看板もなく入り口もわかりにくいマンションの一室で、 ひっそりと(?)やっています。 気まぐれにブログ書いてます。 鍼灸や東洋医学のこと、健康ネタなどを書こうとしつつ ほぼ雑記です。

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